松虫寺

 松虫寺の境内を訪れた人は、朱に塗られた寺の建物がどこかおだやかな、女性的な風情を持っていることに気がつきます。初夏にはあじさいの七彩の花が朱塗りの仁王門や薬師堂、瑠璃光殿などに映り、まるで古代の美しい綾錦のようです。松虫寺にはこんな伝説が残っています。
今から1300年前、奈良の都におられた松虫姫(聖武天皇の三女、不破内親王)は重い病にかかられました。ある夜、夢枕に仏のお告げがあり「姫の病は大変重い。都を立って下総の萩原の出戸の薬師を訪ね、ご祈願なされ、必ずなおしてしんぜよう」
祈願のかいあって、病は治り、松虫姫は都に帰られた。天皇は大変お喜びになって、それまでは小さなほこらであった薬師如来のために、都から大工を使わされ寺を建てられた。そして松虫姫の名前にちなんで、寺を松虫寺、寺のあるあたりを松虫村と呼ぶようになった。
松虫寺本尊の七仏薬師如来像は、座像の中尊と六体の立像からなる群像で、平安時代後期の優れた作として国の重要文化財に指定されている。
(通年)〈小林駅下車、六合路線バスで印旛支所下車、徒歩20分〉
【印西市環境経済部経済政策課・教育委員会生涯学習課 TEL0476-42-5111】

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